看護師が復職に備えるべきこと

バリバリ働いていた看護師が仕事を離れる理由は様々ですが、女性の場合は妊娠や出産は大きな転機です。たとえ出産間際まで働いていたとしても、出産後は育児もあるので職場を離れるしかないというケースは珍しくはありません。育児休暇という制度も存在しますが、看護師の仕事はハードですし、職場に迷惑をかけたくない気持ちや夫の意向などで辞めてしまう人は多いようです。

しかし、そのまま主婦として生活をしていくのなら問題ありませんが、社会復帰を考えた時はやや苦労します。当然ブランクがありますし、それなりに年齢を重ねている場合は、採用されるかどうかも不安になります。たとえば、医療や看護関連の知識に疎くなったりする点は、復職への大きな壁になるでしょう。毎日働いている時は知識も行動も自然に身に付いていますが、一旦現場を離れてしまうと知識は薄れていきます。確かな知識や自信を持った行動ができないとミスが発生しやすくなるので非常に危険です。そのため、社会復帰しようと思った場合は、一からブランクを埋める勉強をし直した方が良いでしょう。

また、体力的なブランクも見逃せません。看護師業務は何かと動き回る機会が多いので、現場では自然に筋肉や体力が強化されます。しかし、何年も主婦として過ごしていると運動習慣がない場合は、筋力や体力が落ちています。そのままの状態で仕事をすると、数日程度で疲労困憊になってしまうかもしれません。忙しい育児中でも、軽い筋力トレーニングやウォーキング程度は継続しておきたいものです。復職すると最初はブランクの大きさを感じますが、上記のような事前準備をしておけば、心配するほどの問題は感じないで済むはずです。